デング熱の注意

令和2年6月25日
 雨季に入りましたので,デング熱に注意してください。
 
 デング熱は,蚊に刺されることによってかかる病気で,突然の高熱と共に頭痛や筋肉痛,発疹の症状が見られます。特別な治療法はなく,多くの場合は症状に応じた対症療法により1週間程度で治りますが,まれに重症化して,出血症状やショック症状を呈し,命にかかわる恐れがあります。
 
 カンボジアを含む東南アジアでは都市部・農村部ともに,毎年流行がみられます。カンボジアでは,通常, 5~10月の雨季に蚊の発生が増加し,それに伴いデング熱の患者数が増える傾向にあります。
 
 在留邦人などの皆様におかれましては,以下にご留意され,デング熱にご注意くださいますようお願いいたします。
  • 安全かつ効果が期待できる予防接種はまだなく,唯一の予防策は蚊に刺されないことです。屋外では虫除け剤を使用し,長ズボンをはくなど肌の露出を少なくしてください。
  • 屋内では網戸で蚊の侵入を防いだり,殺虫剤で蚊を駆除してください。
  •  蚊に刺されてから症状が出るまでの潜伏期間は,2~14日(多くは3~7日)です。高熱とともに,頭痛や全身痛などの症状が出た場合は,早めに医師の診察を受けるようにしてください。