デング熱に注意
◆◆大使館からのお知らせ(2006年9月18日)◆◆
〜引き続きデング熱に注意してください〜
7月にもお知らせしましたが、デング熱が1998年以来大流行しています。6月から9月は毎年流行しますので、在留邦人の皆様に再度注意喚起します。
カンボジア政府によると、8月までのデング熱患者総数10176人で、去年の同時期の約50%増えており、うち102人が死亡しています。主な州別の患者数は、カンダール州2442人(858)、コンポンチャム州1678人(1283)、プノンペン1417人(529)、シアムリアップ州814人(400)です。( )は去年の同時期の合計患者数です。
デング熱は必ず蚊を媒介に感染し、人から人には直接感染しません。デング熱を媒介する蚊は、主に夜明け少し前から夕日が落ちるまでの間(特に日中)活動し、屋内外の小さな水たまり(空き缶や水槽)でも繁殖するため、都市部において感染の危険性があります。
デング熱には特効薬はなく、一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても軽症で済む場合が多く、死亡率は1%以下であるといわれています。しかし、デング出血熱という重篤な状態になると、口や鼻等の粘膜から出血を伴い、適切な手当てを施されないと40〜50%が死亡するといわれています。また予防接種も予防薬もなく、蚊にさされないようにすることが唯一の方法です。外出時は長袖のシャツや長ズボンを着用し、露出する部分には防虫スプレー等を用い、室内においては、蚊取り線香、殺虫剤、蚊帳等を使用してください。また、体力を消耗していると発症し易いので、無理な旅行計画をたてず、旅行中は十分な睡眠をとることを心がけて下さい。
突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れたら、直ちに適切な病院で受診するようにしてください。
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