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日本の国際協力 〜シハヌークビル港経済特別区〜
カンボジア屈指の国際海洋港、シハヌークビル。日本の支援のもと、経済特別区の建設計画が着々と進んでいます。この経済特別区は、日本を含む外国の人々が投資をし易い環境を整備することを目的の一つとしています。
経済特別区とは、すべての産業とそれに関連する活動を集積し、管理事務所等の必要なインフラと、電力、下水施設、廃水処理施設など必要な関連インフラを備えた経済開発のための特別な地域です。

タイ湾に面するシハヌークビルは、首都プノンペンまで約230キロ、そこからさらに隣国ベトナムのホーチミンまで約240キロ、経済活動には絶好の立地条件にあります。日本はこの地域を「成長回廊地域」と名付け、カンボジア経済の底上げとなるよう総合的な開発に協力しています。
シハヌークビル港経済特別区は、広さ約70ヘクタール、東京ドーム約15個分に相当します。2006年3月、交換公文(E/N)の締結により、日本政府より3億1800万円の供与が決定し、この経済特別区の設計等を行う計画がスタートしました。外国投資の誘致と民間経済の活性化により、カンボジア経済の持続的発展に貢献することが期待されています。
とりわけ本経済特別区では、以下の通り特別区内の投資に関連する紛争を迅速に解決するための「紛争解決委員会」が設置される予定であり、また投資許認可や税関手続等必要な諸手続を一括して担当する「ワンストップ・サービス・オフィス」が設けられる予定です。これらにより本特別区への工場建設、事務所設置等が円滑かつ迅速に行われ、問題が発生した際の処理もつつがなく行われることになります。
さらに、カンボジアSEZ委員会は、経済特別区内の投資家に対して次のような優遇措置を検討し供与します。まず、関税以外の税に関する優遇措置の対象となり、製品が国内市場に輸出されない限り、0%の付加価値税優遇措置が取得可能です。また、投資による収益を国外の銀行へ送金する権利が保障され、外国人としての非差別的取扱い、非国有化、自由価格の保証が与えられます。

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シハヌークビル経済特別区には、具体的に次のような仕組みが導入されます。

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日本はまた、建設中の経済特別区に直結するシハヌークビル港の整備事業にも積極的に支援しています。日本はこれまで計85億円の借款を供与。コンテナターミナルの設置・拡張、物流効率化のための大型荷役機器の導入等を支援しました。(詳細は、こちら)
開発の進むシハヌークビル港経済特別区。カンボジア経済発展の原動力として、さらなる発展が期待されます。
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Cambodia